ExifTool を使いデジカメやiPhoneで撮った写真や動画のファイル名を、撮影日時に一括変換する方法を解説します。
- 基礎知識
ExifTool はオリジナルサイトから入手します。
http://owl.phy.queensu.ca/~phil/exiftool/
exiftool-9.02.zip のような ZIP ファイルをダウンロードして解凍すると、
exiftool(-k).exe というファイルが展開されます。
ファイル名の (-k) はコマンドラインオプションで DOS コマンドの PAUSE と同じ意味。
カッコ内の文字列は実行時のオプションになります。
- ファイル名を一括変換する方法
デジカメで撮った写真をPCに転送した直後の状態。
C:\xxx>dir 2009/05/06 14:56 2,158,249 DSCF0669.jpg 2009/05/06 14:57 2,087,631 DSCF0671.jpg 2009/05/06 16:13 2,072,319 DSCF0672.jpg 2009/05/06 16:14 2,109,090 DSCF0673.jpg 以下省略
これらのファイル名を撮影日時(年-月-日 時.分.秒 の形式)に一括変換する。
C:\xxx>"exiftool(-k).exe" "-FileName<CreateDate" -d "%Y-%m-%d %H.%M.%S.jpg" *.jpg 19 image files updated
変換後は下記のようになります。
C:\xxx>dir 2009/05/06 14:56 2,158,249 2009-05-06 14.56.33.jpg 2009/05/06 14:57 2,087,631 2009-05-06 14.57.12.jpg 2009/05/06 16:13 2,072,319 2009-05-06 16.13.09.jpg 2009/05/06 16:14 2,109,090 2009-05-06 16.14.49.jpg 以下省略
- 作成日時とファイル名の一覧を表示する方法
ファイル名を一括変換する前に、下記のように事前に撮影日時を確認することもできます。
C:\xxx>"exiftool(-k).exe" -CreateDate -FileName -q * Create Date : 2009:06:13 20:19:12 File Name : DSCF0702.jpg Create Date : 2009:06:13 21:11:27 File Name : DSCF0703.jpg Create Date : 2009:06:13 22:28:48 File Name : DSCF0704.MP4
- 写真の位置情報等を削除するには
デジカメの機種や写真の位置情報等のEXIF情報は、下記コマンドで一発削除できます。
EXIF情報を含んだ元のファイルは [元のファイル名_original] にリネームされます。
C:\xxx>"exiftool(-k).exe" -all= *
- Dropboxのカメラアップロードの仕様について
iPhoneで撮った写真はDropboxのカメラアップロード機能で自動的にDropboxにアップロードできます。
この時にDropbox側で自動的にファイル名が日時に変換されるが、下記要領で変換していると思われる(あくまで推測)。
1. JPEG画像でCreateDateタグあり → CreateDateタグの日時に変換される
2. JPEG画像でCreateDateタグなし → FileModificationDateタグの日時に変換される
3. 動画(mov)はFile Modification Date/Timeタグの日時に変換される
Dropboxのカメラアップロードのファイル名変換自体は問題ないが、
他人からもらった動画等の場合は Modification Date の時間計算がおかしくなる場合があるようなので要注意。
具体的には日本時間(GMT+9)の情報が反映されず、9時間ズレたファイル名になることがある。
- 参考:CreateDate等のタグ一覧
http://www.sno.phy.queensu.ca/~phil/exiftool/TagNames/EXIF.html